ラジオ少年だった初心を大切に
しつつ、「もっと良い番組を」
と模索する日々。

02TAKAHIRO
KUBOTA

PROFILE

編成制作部

久保田 琢広

2018年入社

CAREER

2018年4月に新卒で入社、編成制作部に配属。ディレクターとして番組制作に携わる。

中学生の時にラジオの魅力にはまり、大学では放送研究会で番組制作を経験

小学校の卒業記念品で、目覚まし時計つきラジオをもらったんです。そこで中学1年生の時からラジオを聴く習慣がつき、特に深夜放送にはまって、「自分もラジオの世界に行きたい」と思うようになりました。いわば人生を変えた出来事でした(笑)。実家が静岡市なので、K-mixもよく聴いていました。

大学進学後も放送研究会に所属して、コミュニティFM(地域密着で運営される放送)で番組制作を経験しました。就職活動にあたっては、「自分の好きなこと」を軸に、さまざまな業界を研究しましたが、やはり第一志望はラジオ放送局でした。
放送研究会での経験を仕事として生かせればと考えていましたが、実際の現場は、機材の本格さから台本の精度まで、何もかもが違いましたね。初仕事の日の緊張感は、今でも覚えています。
学校を出てすぐに現場で仕事をさせてもらえたのも、若い人に積極的にさまざまな場面を任せるK-mixの社風です。また、こちらがちゃんと意見を述べることができれば、上長や先輩はじっくり耳を傾けてくれて、適切なアドバイスや指導をしてくれます。私も、多少仕事に慣れてきたとはいえ、まだまだ勉強中の立場です。大きな失敗がなくても、「もっとうまくできたはず」と、毎日反省することばかりです。

生放送のある日は、そちらにエネルギーを集中。放送のない日は、編集作業や台本など作り込み

毎日の仕事の流れは、生放送のある日とない日とで、だいぶ異なります。

[生放送がある日]

  • 9:00

    出社。業務連絡のメールチェック、放送準備

  • 10:00

    生放送の打合せ、収録、最終準備

  • 11:30

    生放送開始。機器の操作や進行を担当

  • 15:00

    来週の放送に関する打合せ、その他収録など

  • 16:00

    メールチェック、録音番組の編集作業など(~19:00)

[生放送がない日]

  • 9:00

    出社。業務連絡のメールチェック

  • 10:00

    デスクワーク(番組収録、編集作業、生放送の台本制作など)

  • 13:00

    昼食

  • 14:00

    引き続きデスクワーク(~19:00)

パーソナリティーが気持ちよくしゃべれるように番組を作るのが編成制作の腕の見せどころ

中学生のころから熱心にラジオを聴いていたため、自分なりの「番組の理想像」はあります。ただし私はしゃべる立場ではなくディレクターなので、「パーソナリティーに番組テーマに興味を持ってもらい、気持ち良くしゃべってもらう工夫」に力を注ぐべきだと、日々の仕事のなかで実感するようになりました。おこがましい言い方ですが、「いかにパーソナリティーをノせるか」ですね。同じ話題を扱っても、パーソナリティーによって感性や価値観が異なります。それを考慮してパーソナリティーの個性やスタイルが発揮される方向に番組を構成し、話の面白さやリスナーの共感度を高めるように工夫する作業は、難しいですが、この仕事の醍醐味です。放送前の打合せは、そうしたパーソナリティーの関心のありかを探っていく時間でもあります。

ワークライフバランス

私は朝が苦手なので(中学生のころから深夜放送に体を慣らしてしまったせいでしょうか…)、休日は、ここぞとばかりに睡眠をとっています。ゆっくりTVを見たり、平日に聴けないラジオ番組を、radikoのタイムフリーでまとめて聴いています。学生時代から愛聴している番組も含めて、毎週3~4本ありますね。基本的には、純粋にリスナーの立場で聴いていますが、時折「良い曲かけているな。参考にしよう」などと、職業意識が顔をのぞかせてしまうこともあります。

私が考える「ラジオの魅力と未来」

流れてくる声や音を聴くラジオは受動的な体験のようですが、その前にリスナーの能動的な選択が存在します。今はradikoなどで全国の放送を聴ける環境にあるので、膨大な番組のなかから選んで、「この人の話が聴きたい」と、耳を傾けてもらっているわけです。人の話を集中して聴く、というのは日常生活では非常に難しいことですが、ラジオを通してならばそれが実現する。そういったリスナーとの信頼関係ゆえに、きちんとリスナーに寄り添うことができるメディアだと思います。これからも愚直に目の前の仕事に全力で向き合って面白い番組を作り続けたい、そして聴き続けたいと思っています。