WHAT'S RADIO
ラジオを知る
普段の生活でラジオになじみのない人もいるかもしれません。
ラジオの基本的な仕組みや発展の歴史、業界の動向などを簡単に解説します。
ラジオの基本的な仕組みや発展の歴史、業界の動向などを簡単に解説します。
今、そしてこれからのラジオ
ラジオを楽しむ新しい聴き方
ラジオという言葉は、放送局から電波を送って音声をリスナー(聴取者)に伝える仕組みと、それを受信する装置の両方を指します。
しかし近年、インターネットやスマートフォンなどの発展・普及で、ラジオの使われ方やラジオ放送局のスタンスも大きく変化しています。インターネット経由でラジオ放送を聴取できる「radiko(ラジコ)」は、2020年4月時点で約910万人が利用しています。
しかし近年、インターネットやスマートフォンなどの発展・普及で、ラジオの使われ方やラジオ放送局のスタンスも大きく変化しています。インターネット経由でラジオ放送を聴取できる「radiko(ラジコ)」は、2020年4月時点で約910万人が利用しています。
音声メディアだからこそのスタイル
また、声や音楽など「音声」のみのメディアであるというラジオの特徴も、再び注目されています。別のことをしつつ聴き流す「ながら聴き」ができるラジオは、生活空間におけるBGMや、スキマ時間のコンテンツとして最適。スマホアプリで楽しんだり、朝の支度をしながらAIスピーカーでラジオを聴く新しいスタイルも登場しています。
距離感の近さがラジオの魅力
「ラジオ番組は生き物」と、しばしば言われます。リスナーからのリアルタイムの反応を積極的に取り込んで、どんどん内容を変化させていく柔軟性があるからです。パーソナリティーがリスナーに語りかけるような距離感の近さと相まって、ラジオはキャッチボールをしているような独特の感覚を与えてくれます。
ラジオは想像力に働きかける
4大マス媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)やインターネットの中でも、ラジオは趣味性の高さやパーソナリティーとの距離感の近さで、「個人の時間」に寄り添う独特の価値を発揮してきました。一人一人に優しく語りかけ、想像を促すラジオは、データがあふれる現代だからこそ、「あたたかさ」を感じられるメディアとして、大切な存在であり続けます。
ラジオの歴史を振り返る
ラジオの基礎知識
電話は音声を電気信号に変え、電線を通して伝達するものです。ラジオ放送は、その電気信号を電波に乗せて放送波として発信します。音声の電気信号を電波に乗せる方法の違いで、AM放送とFM放送に分かれます。
AM放送とFM放送
AM放送は比較的簡単な仕組みで、建物や山があっても回り込んで、広範囲での受信ができます。FM放送は超短波という種類の周波数の高い電波を使用する方法で、AM放送と比べると雑音に強く、クリアで聴き取りやすい音質が利点です。
その特徴を生かし、FM放送は音楽や情報番組に強みを持っています。K-mix(静岡エフエム放送)はその名の通り、FM放送です。
その特徴を生かし、FM放送は音楽や情報番組に強みを持っています。K-mix(静岡エフエム放送)はその名の通り、FM放送です。
キー局とローカル局
地上波の放送事業者(テレビ局やラジオ局)は、それぞれ放送できるエリアが限定されています。そのためテレビ局やラジオ局は互いにネットワークを構成し、ネットワークの中心に位置する「キー局」が制作した番組が、全国の各エリアの「ローカル局」に配信される仕組みを作っています。
ローカル局は基本的に、キー局から配信を受けた番組を放送しますが、それ以外に独自の番組制作も行います。K-mix(静岡エフエム放送)もローカル局ですが、自主制作番組の比率が非常に高く、それだけ地域に密着した情報発信やリスナーとのコミュニケーションが可能になっています。
ローカル局は基本的に、キー局から配信を受けた番組を放送しますが、それ以外に独自の番組制作も行います。K-mix(静岡エフエム放送)もローカル局ですが、自主制作番組の比率が非常に高く、それだけ地域に密着した情報発信やリスナーとのコミュニケーションが可能になっています。
ラジオの歴史
1906年(明治39年)、カナダの発明家レジナルド・フェッセンデンがクリスマスイブに行った実験放送が、世界初のラジオ放送といわれています。日本でラジオ放送が始まったのは、1925年(大正14年)3月。社団法人東京放送局(現在のNHK)によって発信されました。1931年(昭和6年)にリスナーは100万人を突破しています。
1950年代後半から1960年代にかけて小型で携帯できるトランジスタラジオが浸透し、ラジオは「一家に一台」から「一人に一台」のものとなっていきます。深夜放送は若者文化の「解放区」と呼ばれ、独特の熱気を生み出していました。
1950年代後半から1960年代にかけて小型で携帯できるトランジスタラジオが浸透し、ラジオは「一家に一台」から「一人に一台」のものとなっていきます。深夜放送は若者文化の「解放区」と呼ばれ、独特の熱気を生み出していました。
災害で改めて注目されたラジオ
災害など非常時にテレビや電話、スマートフォンが使えないような状況でも、ラジオ放送の受信は比較的容易にできます。2011年(平成23年)の東日本大震災においても、被災地における情報源としてラジオが重要な役割を果たし、メディアとしての力が改めて認識されたのは記憶に新しいところです。放送波は中継局から広域に一斉同報する形式なので、携帯電話などの通信に起こるような、集中アクセスにより相手先につながりにくくなるという「輻輳(ふくそう)」はなく、安定して情報を送受信することができます。
温暖化などによる気候変動で、今後も大規模な自然災害のリスクが高まる社会において、「ライフライン」としてラジオはより存在感を発揮しそうです。
※一説には、1925年(大正14年)に日本最初のラジオ放送が始まった背景にも、2年前に起きた関東大震災で、ラジオのような情報伝達メディアの必要性が痛感されたことがあるとされています。
温暖化などによる気候変動で、今後も大規模な自然災害のリスクが高まる社会において、「ライフライン」としてラジオはより存在感を発揮しそうです。
※一説には、1925年(大正14年)に日本最初のラジオ放送が始まった背景にも、2年前に起きた関東大震災で、ラジオのような情報伝達メディアの必要性が痛感されたことがあるとされています。