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4:30-5:00 Sun
このブログをご覧いただいている方々、
そして「ヨハン・セバスチャン・バッハ 教会カンタータの時間」を
お聴きいただいている方々へ
この4月からスタートした番組とこのブログ、何事もなかったかのように始まり、ご挨拶のひとつもなく失礼しておりました。
番組の企画、選曲、構成、制作、そしてご案内をしておりますK-mixの久保田 克敏と申します。
番組スタートから1か月、既に4回の放送をお届してまいりました。
このブログのタイトル・バナー、そして番組のオープニングでもお伝えしております通り、この番組は教会暦に従って、バッハの教会カンタータをご紹介していく、という極めてシンプルな作りとなっております。
従いまして毎週ご紹介する曲は、既に最初から多くとも数曲の中から選ぶことになり、通常の番組制作と比較して時間を要さないのもこの番組の特徴です。
レコード、特にLPレコードが発明された1940年代のおしまいから現在までに制作されたバッハのカンタータのレコード、CDは数知れず、昨今では音楽配信、DVDや配信による演奏動画も自由に鑑賞できる時代となりました。
1人の指揮者が作り上げた「教会カンタータ全集」も、H.リリング、T.コープマン、P.J.ルーシック、J.E.ガーディナー、そして鈴木雅明と5つあります。またそれには及ばずとも、K.リステンパルト、K.リヒター、F.ヴェルナー、N.アーノンクール＆G.レオンハルト、P.ヘレヴェッヘ、G.C.ビラー、S.クイケン、R.ルッツといった指揮者たちが何十ものカンタータをレコーディングしています。加えて歴史的研究成果を取り入れたピリオド奏法によるフレッシュな演奏も日々紹介され、カンタータを始めとするバッハの宗教的声楽作品を愛する者としては、それらの音源に出会うことはまさに至高の楽しみです。
誰でもがバッハのカンタータを楽しめるこの時代にあって、この番組でも様々な時代の、様々な音源をご紹介してこうと努めてまいります。
また先に挙げたような、比較的容易に聴いたり入手したりできる音源のみならず、今では聴きたくともなかなか入手することが難しくなったアナログ・レコードの名盤をなるべく多くご紹介出来たら、と思ったこともこの番組を始めた大きな理由となっています。
世間的に評価を得ている演奏以外にも、たとえば「ドイツやオランダのどこかの町の教会に訪れたら、たまたま地元演奏家によるカンタータ演奏に出くわした」といったような、生活に根付いた素朴で、しかし心の籠った演奏には心惹かれます（そういう意味では、先に挙げたBRILLIANT CLASSICSのピーター・ヤン・リューシンクの全集に対する世評の低さには、首を傾げざるを得ません）。古いアナログ・レコードにはそんな演奏が数多くあり、それらを皆様とシェアできればと思っております。
家人からは「散財」「我が家の収納スペースには限りがある、ということを全く理解していない」と呆れられるほどに溢れ返ったレコードとCDを、少しでも世間のお役に立たせよう！という裏事情もございます（笑）。
私はレコード蒐集が趣味な一音楽愛好家に過ぎませんので、番組ではその作品の基本情報や演奏者の紹介、そしてブログではご紹介したレコードやCDのジャケット、レーベル、そして演奏者の画像を掲載するに止め、個人的、主観的な感想はほぼお伝えすることのないよう努めております。番組を聴かれたリスナーの皆様各々が想起したこと、感じ入ったことを大切に心に留めていただければと思います。
なお、番組制作において心強い味方となっているのが、「Bach Cantatas Website」 です。英語サイトですが、作品とディコグラフィー、演奏者について体系的かつ緻密にまとめられており、このページだけでバッハの宗教的声楽曲、世俗カンタータのデータの全貌を知ることができると言って過言ではないと思います。また、 葛の葉様が運営されている「バッハの教会カンタータを聞く」はデータと興味深い楽曲や演奏批評が掲載されており、示唆されるところが大変多いです。
というわけで引き続きバッハの教会カンタータをコツコツ紹介してまいります。
静岡県外にお住まの方でもradikoプレミアム（月額350円・初月無料）に加入していただければ、パソコンやスマートフォンで番組をお聴きいただくこともできますし、radikoには放送後1週間であれば、お好きな時間に番組を聴くことができるタイムフリー機能もございます。
またリアルタイム聴取に限られますが、JFN PARKアプリならば全国どこからでも無料でお聴きいただけます。
日曜の朝の早起きさんも、そうでない方も、是非バッハの教会カンタータをご一緒に楽しんでいただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。
明日3日早朝の番組では、バッハ教会音楽の総本山、ライプツィヒ・トーマス教会の偉大なカントル、ギュンタ―・ラミンの1950年代の古いレコードから『汝らは泣き叫び 』BWV103 他をお届けいたします。どうぞお楽しみに。
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