4:30-5:00 Sun

ヨハン・セバスチャン・バッハ　教会カンタータの時間

2020/06/08

【ターンテーブル動画】Ｗ.ゲルヴィヒ　『リュート組曲イ長調 BWV1007』（原曲『無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007』）1964年

ドイツのリュート奏者、ヴァルター・ゲルヴィヒ（1899年-1966年）が1964年8月にレコーディングしたバッハのリュートのための作品集より。原曲はご存知『無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007』。編曲はゲルヴィヒ自らによるもの。

ゲルヴィヒはナチス時代もドイツに留まって演奏活動を続けていたが、ナチス政権との関わりを極力避けるように行動していたという。

このレコードを購入したばかりの頃、自宅で聴いていたところ、クラシックにそれほど詳しくはない家人が「何でチェロじゃないの？」と問うた。クラシックに詳しくない彼女がこの曲がチェロの曲であることを認識している、ということは、如何ににチェロ組曲第1番が自宅でよく流れているか、ということを奇しくも証明したことになる。
さらに彼女は「この音色、素敵すぎる」とも言った。

音自体が素敵過ぎると、それがバッハだとか、リュートなのかチェロなのか、誰の演奏なのかということはどうでもいい、ということは真理のように思える。