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アロイス・メリシャーがベルリン・フィルハーモニーを指揮した『ブランでルブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049』より第3楽章。所蔵盤は日本ポリドール社製。
残念ながら録音時期について特定できる資料見当たらず。しかし、この組み合わせで同じく第6番が1933年に録音されているという記録は残っているので、同時期のものか?
戦前のベルリン・フィルの『ブランデンブルク』といえば、W.フルトヴェングラーの第3番がよく知られているが、このメリシャーという指揮者は何者?
ということで調べてみたら、アロイス・メリシャーは1896年4月18日にオーストリア・ウィーンに生まれた作曲家、指揮者、アレンジャー、音楽評論家とマルチな音楽人だった模様。1976年4月9日, ドイツ ミュンヘンで亡くなっている。
当然、ナチス・ドイツ時代に活動をしていたわけで、そのあたりも調べてみたら、メリシャーはナチスのプロパガンダ映画も制作していた映画会社UFAと契約し、映画音楽を数多く作曲していた。しかし、その映画タイトルを見る限り、プロパガンダ映画の音楽は担当しておらず、文化芸術的作品に曲を提供していたようだ。
戦後、メリシャーはナチス時代の国策への積極的な関与を否定し、自分も犠牲者である、と主張していたという。
実際、フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュのように嫌疑をかけられ、演奏活動休止を余儀なくされたこともなかったようで、1945年から1949年まで、ウィーン・フィルハーモニーとウィーン交響楽団の指揮者を務めていた。
逆を返せば、もしメリシャーがナチスと関わっていたとしても、フルヴェンやクナほど政治や社会に影響を及ぼすほどの大物ではなかった、ということではないだろうか?
さて、そんな予備知識も頭に入れながらこの演奏を聴いてみて率直に思うことは、メリシャーの指揮者としての評価云々ではなく、「やっぱり、戦前のベルリン・フィルって、凄かったんだんな・・・。」ということ。
以前観たベルリン・フィルのドキュメンタリー・フィルムで、指揮者ベルナルド・ハイティングが「とにかくマッチョなんだよ、このオーケストラは。」と言っていた。そこには若干の「呆れ」や「否定」のニュアンスも感じたが、だとしたら戦前のべリリン・フィルは「どんなだけー!」というところだろうか?
当然、2本のリコーダーはフルートに代えられ演奏されているわけだが、フルートになったところで消えることのない第4番の「軽やかさ」はここにはない。重戦車のような歩みだ。特に第3楽章にその特徴がよく出ている。よくもまぁ、チェロとコントラバスが作り出すこの重低音がSP盤に収まったものだと、感心するしかない。
因みにメルシャーは、ユリウス・パツァークが(テノール)が歌うバッハのアリアの伴奏をベルリン・シュターツカペレを指揮してレコーディングしていてリリースもされていた。
【プレーヤー】
Techinics SL-1200Mk4(78rpm対応機種)
【カートリッジ】
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