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2月19日に「27年ぶり。」というタイトルで短文を掲載しました。多分、その時私は自分の心の張り裂けんばかりの思いを、自分の中に留めておくことができず、勢いであの文を書いたのだと思います。
そして今日、その企画、もっと端的に言えば60分の特別番組の収録をview-st.Shizuoka“ NOA”で行ってきました。夢のような、しかし間違いなく覚醒した私の脳味噌が、その声を、表情を、思いを、何にも邪魔されることなく、思い切り吸収していく様がありありと実感できる、とても濃密な、でも心が軽くなるような贅沢な時間でした。
主人公は二人の女性。そのうち一人は既にお伝えしているようにSTARMARIEの木下望さん、のんちゃんです。
この番組の発端は30年近く前に私が出会った、この番組のもう一人の主人公と3年前に出会ったのんちゃんという「点」と「点」が、私の脳活時間=「寝落ち15分前」に一本の線で繋がって、そこから自然増殖するように勝手に広がっていった結果、「60分という時間が必要だよ。」とその自然増殖物が言葉を発し、出来上がることになる番組です。
32年間、番組制作をやってきた私にとって、他者の評価がどうであろうとも「キャリアを代表する番組」というものがいくつかあります。特にレギュラー番組でなく、猛烈に何かを表現したくて作り上げた特別番組、その中でもインタビュー番組や対談番組がそれに当てはまることが多いです。
そういう意味では、20年近く前にBOSSANOVA CASSANOVAの二人と制作した「K-mix LOUNGE AFFAIR presents “今蘇るジョンとジョージの会話”Special Edition」という60分の特別番組がその最右翼です。
これまで「久保田さんのキャリアを代表する番組は何?」と尋ねられれば、この番組を挙げてきました。
「ザ・ビートルズのジョン・レノンとジョージ・ハリソンが現代日本に現れて、でもその会話は60年代のリアルタイム、という歪められた時空で展開される会話劇」というコンセプトで作った番組、と言えば聞こえはいいですが、要はザ・ビートルズの活動時期のある6つポイントを取り上げて、その時期のザ・ビートルズのエピソードを私がいくつか箇条書きにして、会話する場所を「現代日本のどこか」に設定、ジョン役の田村庄一とジョージ役の吉澤秀人の二人は「初見で」そこから着想を得て、アドリブで演じ、それを私が適当に編集し、一話が終わる毎にその時期の曲がかかる、ということを時代順に繰り返す、という番組です。
例えば、映画「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の撮影待ち時間(主人公はリンゴなので)を潰すためにジョンとジョージが新宿のパチンコ屋にやってきて、その出玉をモーニング娘。のシングルCDとライバル、ザ・ローリング・ストーンズのレコードに引き換え、気分が良くなったのでキヨハラ君を誘って、歌舞伎町の風俗街に消えてく・・・。そこで聴こえてくるのは、もちろん『A Hard Day’s Night』・・・といった感じです。
この番組を次年度の各種番組コンクールに出品してみると、大体は審査員から「荒唐無稽」という烙印を押されました。
でも私は神格化されたザ・ビートルズではなく、リヴァプールという労働者の町からロンドンに出てきた20代前半の、音楽の才能を除けば普通の若人と何ら変わらないジョンとジョージを、現代に蘇らせたかったのです。人から何と言われようが、この番組は私の最高傑作だと自分では思っています。3人の「ビートルズ愛の結晶」だと誇らしく思っています。
まだ完パケ前ですが今日の収録時点で、今回の番組は「ジョンとジョージの会話」を抜き去り、私のキャリアで最高の番組になるだろう、という予感を抱いています。
完パケが終わり、放送されたことを見届けたら、「もう番組を作ることができなくなってもいい。」と思っても不思議ではないかもしれない(あくまでも「比喩」ですよ)、と想像すると震えが止まらない、といった状態です。
この二人、運命、と言えば大袈裟かもしれない。
偶然、で片付けるにはもったいない。
という、木下望のモノローグからこの番組は始まります。
3月14日(土)20:30、この特別番組の情報が、K-mixオフシャルサイトに公開されます。
是非ご確認ください。
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