「屋上から見える銀河 君も見た景色」

今は7月7日(日)16:51。先ほどまで私は東京・神田にある小さなイベント・ホールで、とあるイベントを観ていました。もしかしたら、今年観てきたイベント(自分が企画したものは除く。)の中で、完成度(「完結度」と言った方がいいかもしれません。)、満足度、そして「考えさせられた度」は随一かもしれない、1時間という短い時間の中でギュッと凝縮されたイベントでした。

2017年4月から私は5人組ファンタジー・ユニット、STARMARIEとレギュラー番組「STARMARIE のファンタジートラベラー」(土 20:00〜20:30)を中心に、彼女たちを起用した特番、イベントなど様々な分野で一緒に仕事をさせていただいています。STARMARIEとの出会いや彼女たちとの仕事(私は「企み」という言葉がぴったりだと思ってます。)、私がこの5人からどれだけの刺激を受けているかを、なるべく早くこのブログでお話ししようかと思っていたところですが、さっきまでのイベントを観終わって、今すぐにでも、この充実感を伝えさせていただくことで、STARMARIE の凄さ、存在意義をわかっていただけるのではないか?と思い、前回予告させていただいた書きかけの記事を後回しにして、神田駅前のカフェでこの文章を書いています。

今日のイベントは「スタマリ楽曲会 & ミニLIVE」とタイトルされたもので、STARMARIEの楽曲1曲を取り上げ、メンバーによるその曲の歌詞解説、その曲をモチーフにした朗読劇、そして最後にその曲のパフォーマンス、という構成で展開されます。今回取り上げられた楽曲は「屋上から見える銀河 君も見た景色」。この曲は2017年から始まった「STARMARIE 楽曲人気投票」で3年連続1位を獲得しているSTAMARIE不動の代表曲です。

STARMARIEの活動コンセプトは「人間の生と死」を中心テーマにし、ファンタジーな物語を激しいダンスと共に歌い、パフォーマンスする、というものなのですが、この屋上から見える銀河 君も見た景色」は、そんなSTARMARIEの魅力を凝縮した名曲と言っていいでしょう。「どんな歌詞の、どんな曲なのか?」「パフォーマンスなのか?」は、こちらをご覧いただければと思いますが、ストーリーは「主人公が飛び降り自殺をした相手(それが恋人なのか友達なのかは語られていないのですが・・・。)を助けてあげられなかったことを後悔し、相手が飛び降りた直前に見たであろう景色を自分の目で確かめる」というシリアスなものです。

イベントではまず、この曲の作詞者で、STARMRIE の所属事務所社長でありプロデューサーでもあるT氏の進行の下、この曲に描かれたストーリー設定や、主人公と相手の関係性、年齢、性別などについてメンバー一人一人がその思い、考えを語っていきます。
例えば年齢について、あるメンバーは「中学生だと思う」と語れば、他のメンバーは「高校生」と語り、主人公と相手の関係性を、「主人公の男の子が淡い恋心を持つ女の子が自殺し、その後を追う、という設定」と思っているメンバーがいたかと思えば、「二人とも女の子の友達同士」、あるいは「二人とも男の子の友達同士」と語るメンバーもいます。
同じ曲を4年間ずっと一緒に歌っているにも拘らず、それぞれが頭に心に描いていることが異なるというこの事態。それはこの曲の歌詞が多くの「行間」を持っていて、歌う者、聴く者それぞれの思いや体験によって感じ方が微妙に違ってくる、ということを表している証拠でしょう。

そして、「この曲がSTARMARIEのあまたの楽曲たちの中で、何故絶対的存在なのか?」ということについてもメンバー、そして観客も一緒になって考察していきます。「メロディーの力」「イントロのギターのアレンジ」「共感できる世界観」「ダンス」(飛び降りる瞬間も表現されています。)「(この曲の中心的パートを担当する)渡辺楓(かえちゃん)の歌声」・・・。ここでも様々な意見が交わされます。

話は尽きないまま、次はゲストで女優の江里奈さんとかえちゃんによるこの曲をモチーフにした朗読劇、そして最後は「屋上から見える銀河 君も見た景色」をバラード・バージョンで披露し、イベントは終了します。

「屋上から見える銀河 君も見た景色」のバラード・バージョンも収録された最新アルバム

 

私はこの2年半弱、STARMARIEの様々なパフォーマンス(規模だけで言っても中野サンプラザでの単独公演から、浜松のワンショット・バーで20数人を前にして行ったトーク・ライブまで。)を観てきましたが、今回のそれはとてつもなく重く意味があり、STARMARIEが単なる可愛い5人の女の子集団ではないことを改めて認識する最高のイベントだったと思います。

そして、「どうせアイドルでしょ?」と上っ面だけで判断されてしまうことも多い彼女たちが、そうではないパフォーマンス集団であることを、あらゆる手段を駆使して私なりに証明してみせる、という思いをより強固にした機会になりました。

 

なお、この後19時から同じホールで、5人の中で最も動画配信に力を入れている松崎博香(ひぃちゃん)の4ヶ月連続企画「月刊ひぃちゃんねる」の最終回が、“STARMARIEのラスボス(!)”木下望(のんちゃん)をゲストに迎え開催されます。

 

この「多様性」がSTARMARIEの凄いところなのです。

 

 

思えば今日は七夕。

 

雨空の向こうにあるはずの銀河が、あなたには見えるでしょか?

 

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