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「A Day Of HELLO FROM THE PIANO TOWN」

K-mix の放送やオフィシャルサイトで既にお知らせしているように、8月4日(日)にK-mix 初の映像パッケージとなるDVD「A Day Of HELLO FROM THE PIANO TOWN」がリリースされます。
この作品は、今年3月2日にK-mix 1階 space-Kで開催された「K-mixアーティスト ひな祭りコンサート“ピアノのまちからこんにちは”」の一日を追ったドキュメント&ライブDVDとなっています。

現在、K-mixでレギュラー番組を担当する女性ピアノ弾き語りシンガーソングライターは全員で7名。まず、これだけの女性ピアノ弾き語りシンガーソングライターがK-mix で毎週おしゃべりをしているということ自体、全国のFMステーションの中でも極めて稀なことだと思うのですが、そんな7名が同じ場所に会してライブをするというのは、さらに稀有な企画だと思います。
しかも、当日はKAWAIの最高級プレステージ・モデル「Shigeru Kawai SK-5」というグランドピアノ1台のみで、各アーティストが弾き語る、というシンプルでありながら、それぞれのアーティストの歌声とピアノがそのまま聴き手にダイレクトに届き、その違いも堪能できる趣向、喩えれば「素材が持つよさを活かし、腕の確かな料理人がなるべく手をかけず、シンプルに調理した料理の数々を次々と味わう。」というのが、このコンサートのメイン・コンセプトでした。

私がこの企画を思いついたのは2018年6月頃だったと思います。

このコンサートのことを思いついた時もそうだったのですが、私に番組やイベントのアイデア、発想がふわっと「降りてくる」のは、だいたい夜、ベッドに入って寝落ちするまでの約15分間と相場が決まっています。そして、翌朝目が覚めた時、その降りてきたアイデアの内容がしっかりと記憶されていて、理屈、筋道が通っていれば「実現度95%」と判断するのです。

企画の骨子が決まり、実施日を3月2日にし、女性アーティストのみが出演するイベントということで、「ひな祭りコンサート」というタイトルが決まりました。

さらに、浜松市は国内ピアノ・メーカー2社(YAMAHA、KAWAI)が本社を構える町で、おとなり磐田市に本社のある東洋(アポロ)を加えれば、静岡県の国産ピアノの生産量、出荷額は当然全国シェア100%。また小説「蜜蜂と遠雷」のモチーフとなったことで、一躍全国的に知名度が上がった「浜松国際ピアノコンクール」も今秋開催されるということもあり、そこから「ピアノのまちからこんにちは」というワードも自然と出てきたのです。

しかし、いくら企画が出来上がったといっても、7名のアーティストがこの企画に賛同して、出演を快諾してくれるかどうかは、本人たちやマネージャーに確認しなくてはいけません。そして、7名中ひとりでも、「No」と言えば、このコンサートは開催できないと私は考えていました。全7名が揃って出演することが、絶対条件だと心に決めていました。

6月15日、私は7名のアーティストに企画主旨や日程、使用ピアノのこと(実はこの時、SK-5とともに「YOSHIKIモデル」の別称で知られる例のクリスタル・ピアノを使用することも検討したのですが、「見た目より音重視」ということで、SK-5に決定しました。)をメールで伝え、賛同を待つことにしました。程なく全7名から「OK」の返事をもらった時には、このコンサートが成功することをほぼ確信していたと思います。

この企画の裏テーマに「バンドと違って“群れる”ことをあまり好まず、人見知り度も高いシンガーソングライターが7名も集まって、コミュニケーションが円滑にできるのか?」という問いもありました。しかし、幸い7名のほとんどは他の6名と面識があり、誰一人として、他の6名全員を全く知らない、という状況にはありませんでした。そして何より全員、自分がK-mix でレギュラー番組を担当している、いわゆる「K-mixアーティスト」という意識を持っている方たちばかりでしたので、その懸念はきっと当日見事に解消されるだろうと信じていました。

(そう言えば最近、D .W.ニコルズのわたなべだいすけ君が「K-mix アーティスト」のことを「Kティスト」と呼ぼう!と訴えかけていますが、この感性を皆さんはどう思われますか?(^.^))

 

そもそも私がこのコンサートをやりたいと思った理由のひとつに「女性ピアノ弾き語りシンガーソングライターがパフォーマンスしている姿は美しい。」という思いがありました。この思いを強くしたのは、今から25年以上前の1993年、古内東子さんがデビューし、それ以降、ライブ・イベントで彼女とご一緒する機会がよくあり、そこで目に焼き付いた彼女のパフォーマンスがきっかけだったように思います。

明けて2019年早々、改めてそんなことを思い出していたら、またひとつのアイデアが寝落ち前の私に降りてきました。

 

7名の美しい姿を、さらにそれぞれの音楽やピアノに対する思いや、7名の交流の様子を「ドキュメント&ライブDVD」として残しておくことができたら、と。

 

こればかりはラジオでは成し遂げられないことでした。

「思いついたらすぐ提案」が私のモットーです。

まず、この企画を形にしてくれる映像作家が必要でした。これについてはすぐにその人物が頭に浮かびました。「この人だったら、自分と思いをひとつにして作品を作り上げてくれるはずだ。」と思ったのは、浜松市出身の映画監督、鈴木研一郎氏でした。彼とは畑中摩美さんのミュージック・ビデオや、「オール浜松」に拘ったミュージカル映画「プレイヤーズ!!」(2012年)、そして「神谷宥希枝の独立宣言 ザ☆オーディションVol.2」でグランプリを獲得した奥山尚佳君(おっく)主演の映画「ハローゼア」(2015年)という2つの監督作品を通じて知り合いました。地元浜松と音楽をモチーフにした作品を世に送り出している彼こそ、今回のDVD制作に欠くことのできないクリエーターだと思ったのです。

そして、この時点ではもちろんのこと、3月2日時点でも、正式にはK-mix に入社していない新卒の局パーソナリティである川﨑玲奈に、ナレーションを担当してもらうことも早々に決定してしまいました。彼女の落ち着いて聴きやすく、芯があるのと同時に柔和な表情を持つ声は、この作品に絶対必要なものと、私には思えました。

研一郎監督に先ほどから綴っている私の思いを伝え、快諾してもらったのを受け、今度はアーティストに了解を得る作業です。先ほど私の送信済みメールを確認してみましたが、1月7日にDVD制作の概要を7名に送っていました。この時も「形に残ることの怖さがないわけではないけれど、自分のキャリアの中でもよい機会になりそう。」などと、皆さんに賛同していただきました。

こうしてDVD制作、リリース情報が 2月17日に解禁され、3月2日、コンサート当日の会場で超先行予約受付を行うことも発表されました。当日蓋を開けてみれば、何と来場者の6割弱の方が、完全前金4,000円を支払って、まだどう完成するのかもわからないDVDを予約してくださるという、ありがたい出来事もありました。

さて、こうしてコンサートから5ヶ月が経過した8月4日、いよいよ「A Day Of HELLO FROM THE PIANO TOWN」はリリースの日を迎えます。

 

私が心から「美しい」と思う7名の女性ピアノ弾き語りシンガーソングライター、井上侑コントラリーパレードつだみさこオガワマユ遥奈TOMOO、そしてkainatsuという7名がどんなパフォーマンスを繰り広げ、何を語り、どう交わったのか・・・。

是非とも皆さんの目で確かめていただければと思います。

まもなくです。

 

 

【追記】
なお、このコンサートからDVDリリースに至る一連の企画が、K-mix も加盟するJAPAN FM NETWORKが主催し、全国38局が参加する「JFN賞2019 企画部門」で申請された全52件 の事績中、大賞(1点)、優秀賞(2点)に次ぐ奨励賞(3点)に選出されたことをお伝えし、お礼申し上げます。

 

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