電波上の二点間

この10月から新しい番組を作り始めました。

このブログでも度々名前のあがる静岡市在住の大学生兼歌うたい兼消しゴム版画家のRitomoさんの番組「Ritomo 電波上の二点間」(土 25:30〜26:00)です。
この番組を始めるにあたって、彼女から「ラジオは『1対多』のコミュニケーション・メディアだけれども、この番組は 『1対1』のコミュニケーションをしているようなものにしたい。」という強い希望がありました。ラジオのTWO-WAYコミュニケーションの在り方については、以前このブログでも触れましたが、彼女が敢えて「1対1」に拘るという選択をすること自体に、この番組のオリジナリティが生まれるように思い、そのコンセプトを具現化するような番組内容、番組演出を意識して、丁寧に二人で番組を作っています。

結果、一言で表せば、この番組はかなり“IQの高い番組”になっています。

例えば、隔週でお届けしている「詞(ことば)のゆくえ」というコーナーでは、Ritomoさんが選んだ曲の歌詞の一節を取り上げて、その詞の意味するところ、その詞から何を感じるのか? リスナー一人一人が詞の奥底に隠された物語を、想像(妄想)してそれを書いて番組宛に送ってもらい、紹介しています。
元々、Ritomoさんは自分の気に入った歌の歌詞を書いた紙をお道具箱に入れて、机の引き出しにこっそりしまっておくほど、曲の歌詞に拘りを持つ子供だったということです。

SNSの短文や直感性(思いつき)に慣れた現代人にとっては、このコーナーがリスナーに求めていることは、ともすると厄介で面倒くさい作業のように思いますが、いざ番組が始るとリスナーからこちらが想像していた以上の量、そして想像力と文才に溢れた素敵メッセージが届き、うれしい悲鳴を上げています。
その中にはRitomoさんや私が思いもよらなかったような解釈まで現れ、「人間の想像力(そしてまた「創造力」)というのはまだまだ見捨てたものではないな。」というのが率直な感想です。
「想像力」についてはこのブログでも折に触れてきましたが、この番組はそれを大切にした“ラジオ番組らしい番組”とちょっとばかり自負しています。

そんなRitomoさんからこの「電波上の二点間」に対しての名言が飛び出しました。

「私のことを知ってもらう番組作りじゃなくて、私が貴方のことを知れる番組作りになってきててすごく嬉しいし楽しい。」

この発想は私にはなかったことだったので、とても新鮮なことのように思い、(これは彼女がグランプリを獲得した今年3月の「ザ★オーディションVol.11」の時から感じていたことですが)「Ritomoって子は聡明なお嬢さんだな。」という思いを改めて噛み締めたのでした。

そんな彼女と、同じく聡明さにかけては勝るとも劣らず、文芸作品の最後の1ページを朗読する、という、これまた私の想像を遥かに超越した「よるの、うしろよみ」(土 21:55〜22:00)というハイセンスな番組を自ら企画した川﨑玲奈によるイベント「Ritomo×川﨑玲奈 同い年 トーク&ライブ 川﨑玲奈命名 Ritomoは『歴史』」が、今週末11月2日(土)15:00より「LiveHouse浜松窓枠 2階 cafe AOZORA」で開催されます(時を同じくして窓枠1階では、私のヒーロー、佐野元春氏のワンマンがありますが、今はこちらの方が重要です!!)。
間近で彼女たち二人
の才能と感性の一片に触れることができる機会になると思います。
お時間のある方は是非お越し下さい。
お待ちしています。

 

 

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