ファンタジーな二点間

今日11月25日(月)情報解禁されましたが、急遽12月21日(土)に「K-mix presents Ritomo × STARMARIE ファンタジーな二点間 クリスマス音楽会」と題するイベントをK-mix 1階 space-Kで開催することになりました。
“大学生兼歌うたい兼消しゴム版画家”Ritomoと“ファンタジーユニット”STARMARIE、一瞬ジャンルが全く異なる異種格闘技的イベントの様相を呈するかのように思いますが、実はこの2組、結構似た者同士、というか互いに作品を通じて共感しあえる部分がたくさんあるのではないか?と個人的には思っています。特にそう思うのは楽曲における「歌詞」の重要性、聴き手への「メッセージの投げ掛け方」においてです。

STARMARIEの楽曲の歌詞はほぼ全て、このブログでも何回も登場している彼女たちの所属事務所の社長でありプロデューサーである高谷祐介氏が手掛けており、「人間の生と死」をテーマにしたものが中心で、架空性や物語性があり、当然メンバー5人の実体験を反映しているものではありません。言わばSTARMARIEはファンタジーな物語の語り部です。
一方、自作自演歌手であるRitomo さんの作品は、当然、自らの体験や思いをベースにしたリアルな楽曲が中心です。しかし、例えば皆さんもよくご存知の『我が春』は、もちろん実体験であるはずがなく、彼女が影響を受けた文学や映像作品からインスパイアされて書かれた曲であり、架空の物語です。しかしその内容は、18世紀から20世紀初頭に実際に多くあったであろう、資本主義の論理ではすべて片付けることができない下層階級の不条理をテーマにしています。そういう意味でRitomoさんもまた語り部であり、STARMARIEもRitomoさんも複雑化、多様化する社会における人間の苦悩や喜び、「生きる意味を模索すること」に表現の関心が多く向けられているように思われます。
そんな2組がクリスマスで賑わうこの時期に、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか?今からとても楽しみにしていますし、互いをリスペクトしているこの2組だからできるセッション、コラボも予定されています。そしていつもは「STARMARIEのファンタジートラベラー」を放送している20:00からは、この2組がライブを行ったspace-Kでそのまま公開生放送特別番組を放送します。space-Kでの生放送は、出演者はもちろん、それを固唾を飲んで見守るオーディエンスにとっても、リアルで刺激的な時空となること間違いありませんので、是非足を運んでいただければと思います。

言い忘れましたが、「昼の部」「夜の部」のライブ、そして公開生放送のいずれにもスペシャル・ゲストとして京太朗君が出演します。これまで番組やイベントで何度もRitomoさんともSTARMARIEとも共演し、彼女たちも頼りにしている京太朗君が加わることで、さらにマジカルな何かが起こる予感大です。


さて、私はそんなRitomoさんとSTARMARIEに関連する別の案件の打ち合わせのため、先日Ritomoさんを伴って静岡朝日テレビにお邪魔してきました。何の案件かは現時点ではお話しできないのですが、報道部の女性記者の方といろいろとお話をし、充実した時間をご一緒できました。その中で、私がRitomoさんやSTARMARIEのことを説明する場面があったのですが、Ritomoさん本人はそこに同席しているので、彼女自らがお話しすればいいのですが、STARMARIEのことは私がいろいろな事例を交えてお話しさせていただきました。
そこで初対面の方を“試す”ような失礼は承知で、STARMARIEが如何に社会的メッセージを込めてパフォーマンスしているのか、をお伝えするために、以前このブログでも取り上げたSTARMARIEの『ドント・ルッキン・フォーミー』の歌詞を記者さんに読んでいただき、この曲のシチュエーションや登場人物、何をテーマにしている歌なのかを考えてもらいました。私がこの行動に出ると横にいたRitomoさんは「出た!
久保田クイズ!!」といたずらっ子の目をして呟きました。そう、彼女は以前私に同じ問いを投げ掛けられ、見事一発で正解を導き出したのです。「老夫婦が登場人物で、認知症になった妻を思う夫の歌」と。ただ、彼女は「解かった」というよりは「気持ちが通じた」というような感覚でこの歌詞の内容を感じ取った、と言っていました。
そして私がSTARMARIEらしいイベントである「スタマリ楽曲会」(STARMARIEと会場に集まったファンが一緒になってSTARMARIEのある1曲について考え、意見を述べ合うイベント)について話すと、Ritomoさんは目をキラキラさせ「面白そう!」と言いました。
10月から始まった彼女のレギュラー番組「Ritomo 電波上の二点間」(土 25:30~26:00)で、彼女が取り上げた歌詞の一節をどう読み取り、何を感じたか?何を想像し妄想したか?をリスナーから寄せてもらい共有する、という「詞(ことば)のゆくえ」という隔週コーナーがあることはつい最近お話ししました
またRitomoさんは、いつかSTARMARIEの曲の歌詞をテーマにして「詞のゆくえ」をやってみたい、とも言いました。
こう考えていくと、やはりRitomoさんとSTARMARIEは「歌詞を大切にし、表現する」という点で強く繋がっているのだと思います。

「音楽ジャンルに貴賎なし」というポリシーにも通じる12月21日の「K-mix presents Ritomo × STARMARIE ファンタジーな二点間 クリスマス音楽会」、是非お越しください。

 

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